1分子中に2個以上のエポキシ基と呼ばれる反応基を持つ樹脂状物質をエポキシ樹脂と総称しています。分子量に応じて液状、半固形状、又は固形状を示し、数多くの製品があります。2007年には、日本国内で約18万トンが生産されています。 

 エポキシ樹脂は1930年代に開発され、日本では1950年頃から輸入販売が、又1962年には国内生産が始まりました。国内でも、エポキシ樹脂は約50年の使用実績があるわけです。

 少し専門的になりますが、高分子材料において下記のような特性の全てを完全に保有しているものはエポキシ樹脂以外にはないとまで言われています。
 優秀な接着性、硬化時の体積収縮が少ないこと、強度と強靱性に優れていること、優れた電気特性、溶剤その他の薬品に対して優秀な耐性を有すること、硬化中に放出される揮発分がないこと、が主な特性です。

 エポキシ樹脂は種々の硬化剤を使用することにより、不溶不融性の硬化物となり、その卓越した特性を応用して、塗料、電気・電子、土木・建築、接着剤をはじめとする、私達の生活になくてはならない製品材料として長い間使用されてきています。
 各分野の需要実績は、塗料分野40%、電気・電子分野40%、土木・接着剤分野その他20%となっております。

 塗料分野

 自動車用電着塗料、船舶・橋梁用重防食塗料、飲料用缶の内面塗装用塗料等、厳しい特性が要求される用途に使用されています。

 電気・電子分野

 積層板、半導体封止材、絶縁粉体塗料、コイル含浸用等として、家電製品(テレビ、冷蔵庫等)から、パソコン、ゲーム機、携帯電話等の通信機器、自動車・航空機の制御系に至る広範囲な電気応用製品中の最も信頼性を要求される部分に使われています。

 土木・建築・接着剤分野

 橋梁の耐震補強、コンクリート補強、建築物の床材、上下水道施設のライニング、排水・透水舗装、車両・航空機用接着剤、ゴルフクラブやテニスラケット等のスポーツ用品用複合材料等の私達の安全で快適な生活を支える材料として広く使用されています。